TECHNOLOGY
会話を「考え」の単位で積み上げて読む
AWAI は、発言を「考え」に分け、その働きとつながりを積み重ねて会話を分析します。読み方の土台には、対話行為と談話関係の国際規格、そして記憶と認知の研究を置いています。
EXAMPLE
ひとつの発言を例に
友人 3 人が、東京旅行の計画を話し合っています。Hayato は日本語、Emma は英語、Diego はスペイン語で話しています (英語とスペイン語の発言は日本語訳で示します)。
- Diego
夜は路地裏の居酒屋とかどう?観光客向けじゃない、地元の店がいいな。
- Hayato
新宿の思い出横丁いいよ、路地裏の雰囲気最高だから。あ、予算どのくらい考えてる? 店、ピンからキリまであるからさ。
- Emma
中くらいでいこうよ。一晩だけ豪華な寿司を食べて、あとは安くて美味しい地元のお店で済ませる感じで。
AWAI は、Hayato の発言を 2 つの考えに分けて読みます。
考え 1
新宿の思い出横丁いいよ、路地裏の雰囲気最高だから。
- 働き
- 依頼・提案。話す順番を保つ働きも持ちます
- つながり
- Diego の提案「路地裏の居酒屋」との類比
考え 2
あ、予算どのくらい考えてる? 店、ピンからキリまであるからさ。
- 働き
- 「問い」と「伝える」 (ひとつの考えが 2 つの働きを持ちます)
- つながり
- Diego の提案からの展開
- ポイント
- 「予算の確認」「価格帯の幅広さについての説明」
続く Emma の発言は、「応答」と「依頼・提案」の 2 つの働きを持つ考えとして読まれ、考え 2 の問いに依存するつながりで結ばれます。
この例は、公開しているミーティングのデモの実際の分析結果です。
ACCUMULATION
読んだものが、次を読む文脈になる
取り出した考えは、意味の近さを測れる形 (3072 次元のベクトル) で残ります。働きやつながりとともに、会話が進むにつれて積み重なり、次の発言を読む文脈になります。それは、その場で共有されている流れであり、連想で呼び起こされる過去の考えであり、その人が持つ先入観でもあります。
AWAI の分析は、この積み重なった考えとつながりの上で行われています。
思考と思考のあわいに、構造が見える。
人と人の思考のあわいに、共通理解が生まれる。
「あわい」は「間」の古き読み。確定前の揺らぎの中にこそ可能性がある — AWAIはその揺らぎを可視化します。